梅雨といえば、梅
いよいよ梅雨に入りましたね。今年は梅雨が遅れたので、梅雨が来る前に梅干しを漬けてしまいましたが、毎年、梅雨が始まるとそろそろだなと、湿気を気にしながら準備に取り掛かっています。
さて、梅は、梅干しにしてしまえば通年食べられますが、食中毒や胃腸炎の多いこの季節こそ、その効果を発揮します。
梅干しの栄養成分
まず、梅の栄養成分を見てみましょう。 梅干しは、カリウム、ビタミンE、食物繊維などのほか、クエン酸などをふくんでいます。 主な効用としては、次のようなものが挙げられます。
●疲労回復
●老化の抑制
●美肌効果
●高血圧の予防・改善1
次のような記述もありました。
カリウム、ビタミンEを豊富に含み、有機酸も多い梅は「三毒(食べ物の毒、血液の毒、水の毒)を断つ」といわれるほど殺菌力の高い果実です。
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カテキン酸やピクリン酸の強力な殺菌力が食べ物の腐敗を防ぎ、食あたりや食中毒の回避にも効力を発揮します。
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ジメジメとした湿度の高い日が続くようになると、むくみや、腰痛、頭痛、胃もたれ、腹痛、下痢など、体の中に余分な水分が溜まって起こる症状が出やすくなります。この時期、欠かせないのが梅干し。殺菌・抗菌力の高さには定評があり、梅雨時期の食中毒や腹痛、下痢などの胃腸のトラブルを予防します。
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食中毒の多い季節に出回る果実に、毒消しの役割がちゃんと備わっているというところに自然界のすごさを感じます。旬のものを頂くというのは、本当に理にかなっているのですね。
さて、梅と言えば、独特のあの酸味を思い出す方も多いのではないでしょうか。その酸味がまさにクエン酸です。
クエン酸は、疲れの原因物質である乳酸を蓄積させずにエネルギー代謝をスムーズにするため、疲労回復を早める作用があります。
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梅は、健康食品と言われるほど、多くの効用があることがわかりました。その効用を、喉のためにも活用しましょう。
歌った後は疲労回復をしましょう。
歌はとにかく体力を使います。気づかないうちに、声帯はもちろん、全身の筋肉も疲労しています。梅のクエン酸で疲労回復を早めてあげましょう。
また、エアコンの効いた部屋で長時間歌っていると、どうしても喉が乾燥しがちです。梅干しには、唾液の分泌を促進させて喉の渇きを癒す作用があるので、喉の乾燥予防にも一役買ってくれそうですね。
ただし、梅干しに関する記事で、次のような記述もありました。
喉に痛みが生じている場合、酸味の強い食べ物は、喉への刺激が強く、痛みを助長する可能性がある。
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痛みを感じている時は、梅干しをそのまま食べるのではなく、梅湯にしてはちみつを混ぜたり、刺激を少なくしていただくのが良さそうですね。
梅干しを使ったレシピ
梅は、梅ジュースや梅ジャム、梅酒など、いろいろなものに加工できますが、今日は、梅干しを使ったレシピを2つ紹介します。2つとも簡単でアレンジができますので、ぜひお試しください。
梅干しの白和え(2人分)
<材料>
- 豆腐・・・150g
- 梅干し・・・1個
- お好みで、ごま、大葉など
- 豆腐は水切りをする。
- 梅干しは種を除き、細かく切っておく。
- ➊をつぶし滑らかになるまで混ぜる。
- ➌と➋を混ぜる。
- お好みで、ごまや大葉をのせて、できあがり。
梅干し入り味噌汁(2人分)
<材料>
- 梅干し・・・1個
- お好みの具(きのこ、ねぎ、わかめなど)
- だし汁・・・300ml
- 味噌・・・小さじ2
- 鍋にだし汁を入れて温め、お好みの具を入れる。
- 梅干しは種を除き、細かく切っておく。
- 具に火が通ったら、味噌を入れ温める。
- お椀に味噌汁をよそい、➋を入れて、できあがり。
<参考文献>
- 「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典」(吉田企世子監修)
- 「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典」(吉田企世子監修)
- 「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典」(吉田企世子監修)
- 「二十四節気のお味噌汁」(山田奈美著)
- 「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典」(吉田企世子監修)
- 【医師監修】のどに良い食べ物や飲み物はある?痛みを緩和したいときの対処法を紹介