シャープやフラットの役割と効力

楽典

こんにちは、yukiです。

今日は、変化記号についてお話していきます。変化記号というとわかりにくいですが、シャープやフラットのことだよ、といえば、知っている方がほとんどでしょう。

学校の教科書で見たことありますよね。

  • ♯(シャープ)・・・もとの音を半音高くする
  • ♭(フラット)・・・もとの音を半音低くする

今日は、これらの役割と効力について説明していきますよ。

変化記号

変化記号には、2種類の役割があります。

  • 調号としての役割
  • 臨時記号としての役割

調号としての役割

「調号」というのは、その曲の調性を示す記号のことです。例えば、ヘ長調は「シ」に♭、ニ長調は「ファ」と「ド」に♯、といった記号です。

上の図のように、調号は、五線の一番左側の音部記号の右隣りに書きます。

調性については、別の記事で説明しますが、例えば、ヘ長調だと、必ずシの音に♭が付きます。五線上で「シ」が出てくるたびに「♭」を付けていては、面倒ですし、見づらい楽譜になってしまいますね。

そのわずらわしさを解消するために、調号を用います。すると、

すっきりしましたね。

調号が付いている音は、その五線上では、ずっと変化記号が付いていることになります。下の例だと、調号が「ファ」と「ド」なので、すべての「ファ」と「ド」に♯がつきます。

1オクターブ違っても、音部記号が変わっても、ファとドならどの高さでも♯が付いていることになります。

臨時記号としての役割

調号は、五線上の一番左、音部記号の右隣りに書かれますが、それ以外で、五線上に使われる変化記号を「臨時記号」と言います。曲の途中で、♯や♭が出てくるような場合です。

臨時記号には、♯や♭のほかに、調号には使われない記号があります。

臨時記号は、音符のすぐ左隣に書きます。

では、臨時記号の使い方について、例を見ながら説明していきましょう。

①臨時記号は、付けられた音と、それより後に出てくる同じ音に対して、同じ小節内において有効です。文章で説明するとなんてわかりにくいのでしょう(; ・`д・´)

同じ音でも、小節をまたぐと無効になります。ただし、小節をまたぐ場合でも、タイで結ばれた同じ高さの音であれば、有効です。そのあとに出てくる同じ音には効力はありません。

②臨時記号は、1オクターブ以上離れた音には効力を示しません。

③臨時記号は、同じ小節内であれば、音部記号が変わっても有効です。

調号と臨時記号の関係

なんで、わざわざ調号と臨時記号を分けるの?と思いませんか?

調性の記事で詳しく書きますが、調号が付いているとき、同じ調のままだったら、楽譜上には、ほとんど臨時記号がつきません。

臨時記号がつくということは、その調にない音を使う、ということなので、その部分の調性が不安定だったり、もうすぐ転調するよ、あるいは、転調したよ、の合図といえるのです。

下の楽譜を見てみましょう。シューベルトの「野ばら」です。ト長調なので調号はファに♯がついています。1段目はト長調のままなので、臨時記号は一つもつきませんね。

二段目になると、ドに♯が付き始めます。ここでなにかしら曲想に変化があることが、楽譜を見ただけで分かりますね。

もし、調号がなく、常に五線上に変化記号が書いてある状態だと、今、何調なのかもわかりにくいですし、いつ曲想が変わるのかも気づきにくくなります。ここに、調号と臨時記号を分ける意味があるというわけです。

少し踏み込んだ話をしました。調性については、別の記事でしっかり説明しますので、今は、変化記号が調性と関係があるんだなぁくらいに思っていればOKです。


今日は、変化記号の役割と効力について見てきました。文章にするとややこしく感じられますね。

楽譜を初めて読むときは、臨時記号を見落としたり、付いてない音に付けてしまったり、ということも、よくありますが、目で確認、耳で確認しながら、体で覚えて行きましょう。

まだ慣れていないときや、複雑な楽譜の場合は、自分がわかりやすいように、変化記号が付いている音符を〇や△で囲んでしまうのも一つの方法だと思います。

自分が嫌になってしまわない方法で、慌てず、焦らず、あきらめず、ゆっくり練習していきましょう。

では、今日はここまで。次回からは「音の長さ」について見ていきますよ。

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