春の食材「ふき」
毎年この時期には、スーパーでも「ふき」を見かけるようになりますね。ふきというと、「ふきのとう」を思い浮かべる方もいるかもしれません。2月の中頃、春の訪れを真っ先に知らせてくれる食材ですね。ふきのとうは、ふきの花のつぼみにあたりますが、5月になると、その葉や茎が食べ頃を向かえます。独特のほろ苦さが春の味覚を感じさせますね。この記事では、ふきの効能について書いて行こうと思います。
ふきの栄養素は?
さて、「ふき」と聞いて、喉にいいと思う方は少ないのではないでしょうか?あくもあることから、私も喉にいいイメージはありませんでした。ところが、ある時、ふきが切り傷に効く、と聞いたことがあり、もしかして消炎効果があるのかと思い、調べてみました。
花茎や葉は鎮咳去痰,苦味健胃作用があり,咳,胃もたれ,胃痛,喉の痛みなどに用いる.生の葉は切り傷,虫刺されに外用する.生の根は打ち身,外傷,喉の痛みに服用,またはつき潰して患部に塗布する
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やはり、いろいろな症状に効果があるようですね。ふきは、水分が豊富でカリウムがたくさん含まれています。そのほか、葉酸、食物繊維、やカルシウムが豊富に含まれているようです。
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意外だったのが、上記栄養素の他に、ポリフェノールが豊富に含まれているということです。あの独特な苦みはポリフェノールからくるものだったのですね。
フキにはフキノール酸、フキ酸、クロロゲン酸、ジカフェオイルキナ酸などの抗酸化作用をもつポリフェノールが豊富に含まれており、多くの疾病の原因となっている酸化的傷害の予防になると考えられています。
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春は、花粉が飛んだり、空気が乾燥したり、喉のイガイガが気になる季節でもあります。喉を潤す食材はいろいろありますが、そのときの旬の食材で体調を整えるのが利にかなっているのではないかな、と思います。
ふきの苦みが苦手、という方もいらっしゃると思いますが、年中出回っているわけではない短い旬の食材を、季節を感じながら味わうのも悪くないのではないでしょうか。