イメージすることを軽視しない

イメージすることを軽視しない

声楽

年が明けてから、いい天気が続いていますね。雲一つない青空を見ると気持ちが上がりますヽ(^o^)丿 先月、Mさんから頂いた寄せ植えも元気に咲いていて、一層、気持ちが上がります(*´▽`*)

さて、今日は、イメージすることについて考えたいと思います。

私は、レッスンの際、よく「イメージしてから歌い始めよう」と言います。また、家で練習するときは、「声は出さなくていいので、イメージと呼吸の練習をやってください」と言います。

これは、家で大きな音を出して練習できない人のため、というわけでなく、イメージすることが歌の上達につながるから、しっかりイメージしてくださいね、という意味です。

人間は、イメージできないものは表現できません。

ちゃんとイメージできていないのに、むやみに声を出すのは、時間と体力を消耗するだけです。

声楽に関して言えば、歌いすぎは声帯を傷めることにつながります。一度、声帯を傷めてしまうと長期休養が必要になります。そう考えると、実際に声を出す時間より、イメージする時間をたくさんとる方が効率がいいのです。

もちろん、イメージできたからと言って、すぐに表現できるようになるわけではありません。しっかりイメージできたら、今度は、実際に歌ってみて、うまくいかなければ、もう一度イメージしなおして歌ってみる、その繰り返しが上達の近道だと思っています。

ところで、イメージと一言で言っても、私が言っているイメージには2種類あります。

一つは、歌う時の体の動きを想像すること。

歌う時に使う筋肉は、目で確認できません。声帯や横隔膜の動きを実際に見ることはできないし、自分が今、どういう姿勢になっているのか、肩や首に力が入っていないかも、鏡を見ればわかるかもしれませんが、実際に歌う時にずっと鏡を見ているわけにはいきません。

そういった自分の体の具体的な動きを頭に思い浮かべる、という意味が一つ目。

もう一つは、こういうふうに歌いたい、という音楽的な理想を思い描くこと。

歌は目に見えません。目に見えませんが、温かい音色とか、力強い表現とか、声の方向性とか、単に「音」というだけではない、音楽的な要素があります。

音楽的にどう表現したいかを考える、という意味が二つ目です。

「体の中」と「体の外」のイメージと言ってもいいかもしれません。体の動きは「体の中」のこと。声は体の外に出た「体の外」のことですよね。両方とも大事です。

イメージはすればするほど、繊細になり、かつ、膨張します。細かいことまでイメージできるようになると同時に、どんどん壮大なイメージができるようになります。

イメージと現実の差がありすぎて、うなだれることもありますが、イメージできることは必ずできるようになります。

逆に、イメージできないこと、イメージしていないことを、人はすることができません。だから、まずはイメージしてみることが大切。イメージを軽視しないでくださいね。

声を出すことが練習ではありません。イメージしたことを実際に試してみることが練習なのです。

家にピアノがなかったり、大きな声を出せないという環境の人もたくさんいます。そんな人は、呼吸とセットのイメージトレーニングをしてください。声を出すのは、教室でやればいいのです。イメージは、家でも外でも、移動中でも、寝る前でもできること。それをやるかやらないかで、上達のスピードは大きく変わってくるのです。