情熱は人の心を動かす
こんにちは、La Coppia Musica(ラ・コッピア・ムジカ)の岸田です🎵
生徒さんの中に、80代の男性がいます👨🦳レッスンに通い始めた当初、年齢的にイタリア語で歌うのは難しいとおっしゃるので、カンツォーネを日本語で歌ったり、日本歌曲を歌ったりしていました🎶
ある日、その生徒さんがレッスンに来るやいなや、「先生、この歌を歌ってみたいんです❗️」とおっしゃった曲が「Come Prima」。1957年にトニー・ダララがこの歌でデビューし、大ヒットした曲です。
驚いたのが、「この曲なら、イタリア語で歌えるんです」とその場で、イタリア語で歌い始めたのです。若いころに何度も聴いて覚えてしまったのだそうです👂
熱心にお話をされるので、それだったら歌ってみましょう、ということで,楽譜を調達し、この曲を練習していくことにしました🎼
実際に楽譜を見ながら歌ってみると、記憶と違っていたり、中間部の歌詞があやふやだったり、という箇所が出てきます。その部分がなかなか覚えられません。でも、レッスンの回を追うごとに、楽譜にしっかりと練習した後が残っているのです。鉛筆で書いたり、消しゴムで消したりを繰り返して、楽譜はぼこぼこになっていました。
そして3か月ほどたったころでしょうか。なかなか覚えられなかった部分も自然に歌えるようになり、最後の音を高いEの音で4小節伸ばし、カンツォーネらしく歌い切ることができました😃
生徒さんの「この歌を歌いたいんだ」「この歌を歌えることがうれしい」という思いが、私に伝わってきて、私も嬉しかったし、レッスンの度に感動していました👏
また別の生徒さんで、60代の女性がいます👩🦱その生徒さんは、体験レッスンのときから、どうしてもセリーヌ・ディオンをフランス語で歌いたいとおっしゃっていて、最初は「フランス語も洋楽も専門ではないので、思っているようなレッスンはできないですよ」とお断りしたのですが、それでもいいとおっしゃるので、試しに何回かやってみましょうか、という感じで始めることになりました。
私を悩ませたのが、発声練習もしなくていい、とおっしゃるのです。声楽教室として、発声についてはやるべきだと説得するべきか、ご希望を重視するべきか・・・🤔
結局、この生徒さんについては、生徒さんのやりたいようにやることにしました。その人の情熱が、いい声で歌うことではなく、フランス語で歌うことにあるのだと思い、彼女の情熱に寄り添ってみることにしたのです😌
実際、その生徒さんは、本当によく勉強していらっしゃいます。こちらの勉強不足が恥ずかしくなるほどに。レッスンの度に私の方が刺激を受け、私を元気にしてくれます。そして、いつのまにか、セリーヌ・ディオンの歌を口ずさむようになっていました。まるで、私の方が生徒みたいですね😓
二人の生徒さんに共通しているのは、私の専門分野ではない、ということです。それでもレッスンが成立し、充実した時間を過ごせるのは、お二人の情熱があるからだと思います🔥
こんなレッスンでいいのかな、と思いつつ、二人の情熱にゆだねてみたことで、これまでとは違う刺激や感動を受け取りました。それは予想以上に私のエネルギーとなったのです💪
二人の生徒さんのおかげで、自分の情熱だけでなく、人の情熱にゆだねるのもおもしろいものだな、と思うようになりました。まさに、情熱は人の心を動かします。
歌はエネルギーです。そのエネルギー源は情熱。いろいろな情熱に触れることで、自分自身の情熱が色彩豊かに輝き、歌に命を吹き込むのだと思います🌈あなたはどんな情熱を持っていますか?一緒にいい歌を歌っていきましょう🎶
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