LaCoppiaMusica ラ・コッピア・ムジカ
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「手紙の二重唱」を聴いてみよう

こんにちは、La Coppia Musica(ラ・コッピア・ムジカ)の岸田です。


昨日から、何をきっかけに思い出したのかわからないのですが、頭の中で『フィガロの結婚』の「手紙の二重唱」がずっと流れています🎵

『フィガロの結婚』はモーツァルト作曲のコメディで、どこをとっても名曲ばかりの傑作です。中でも「手紙の二重唱」は、もっとも有名な二重唱の一つです。伯爵夫人と女中スザンナが、伯爵をこらしめるために、松の木の下に呼び出すための手紙を書くシーンで、手紙を書きながら歌われます。ストーリーの前後関係を知っているともっと楽しめると思いますので、『フィガロの結婚』を見たことのない方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。


さて、私の声楽教室は大人になってから声楽を始めた方がほとんど、なので、オペラを知らないという方がほとんど。そのため、アリアを歌ってみたい、という方もほとんどいません。


それはとても悲しいことなのですが、確かに、オペラやクラシックコンサートはチケットも高価で、足を運ぶのも少し思い切りがいるかもしれません。でも、いまや、YouTubeでほとんどの作品が聴ける時代。もっといろんな作品を聴いてほしいなぁと思います。


いろいろな作品を聴く、というのは、作品を知る、ということだけではありません。いろいろな歌手の声を聴くことになりますから、どんな発声がいいのか、どんな音色が美しいのか、耳を養うことにもつながります。


耳が育つと、自分の声が変わってきます。歌手の真似をする、ということではなく、何が良くて何が良くないか判断ができるようになるからです。


声楽を教える側の人間として、歌曲やオペラアリアを紹介する機会が少なかったかな、と少し反省をし、これからは、いろいろな作品を紹介していけたらいいなと思っています。


今日は、冒頭でお話しした、歌劇『フィガロの結婚』から「手紙の二重唱」を聴いてみてください。


伯爵夫人が思いつくまま語った詩をスザンナが紙に書いていくのですが、スザンナは文字を書くことがあまり得意ではなく、伯爵夫人に聞き返しています。(当時、まだ文字を書けない人はたくさんいたと思われます)


(歌詞意味)

伯爵夫人:書いてちょうだい。

スザンナ:私が書くのですか…、でも…、奥様。

伯爵夫人:さぁ、お書きなさい、あとはすべて私が自分で引き受けますから。

     そよ風によせるうた…

スザンナ:(書きながら)そよ風によせる…

伯爵夫人:なんてやさしい春風が

スザンナ:春風が…

伯爵夫人:今宵、吹くことでしょう、

スザンナ:今宵、吹くことでしょう…

伯爵夫人:松の木のもとに、

スザンナ:(聞き返して)松の木のもとに…?

     (書きながら)松の木のもとに…

伯爵夫人:あの方、あとはもうお分かりになるでしょう。

スザンナ:きっと、お分かりになりましょう。

     (書いたものを一緒に読み返す)



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